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はまぐりと菜の花でからだ喜ぶ
雨水になると、立春のころに気づいた目や筋肉などの変化が、より大きく感じられることがあります。
ときには爪の色や状態にあらわれることも。ちなみに東洋医学によると、春は「肝(かん)の季節」。「肝」には、「気をめぐらせる」「血液量を調整する」「筋肉に栄養をいきわたらせる」といった役割があります。雨水にそれらがうまくはたらかないと、後のトラブルにつながるかもしれません。しっかりからだを整えるためにも、旬の食材で栄養をつけましょう。
この季節の旬といえば、はまぐり。ひなまつりや結婚式の祝膳でおなじみです。もともと対になっている貝殻以外ではうまくかみ合わないことから、夫婦和合の象徴とされ、こうした慶事には欠かせない食材となりました。
桃の節句にいただくときは、黄色くて小さなつぼみをつける春の花、菜の花を添えるのがおすすめ。彩りが美しいだけでなく、タンパク質やミネラル、さらにはビタミンB12などの栄養素をバランスよくとることができます。
ひなあられの3色に込められた願い
もうひとつ、この時期におすすめの食材が春キャベツです。ほのかな甘みがイライラを和らげ、消化を促すはたらきも。低カロリーなのでダイエットにも向いています。また、ホウレンソウも血のめぐりに役立つとされており、冷えやこりが気になる方にはうってつけです。ホウレンソウに含まれるシュウ酸は、ストレスやお通じの悩みにも良いとされています。
ちなみに、この季節の甘味としておなじみなのが、ひなあられ。桃の節句に供えられる季節菓子で、関東では米粒大で甘い味、関西では1㎝くらいの大きさで塩味やしょうゆ味がつけられています。白・青(緑)・桃の3色に彩られているのが一般的で、白には「清浄・子孫繁栄」、青(緑)には「健康・厄除け」、桃色には「魔よけ」の意味があるとか。これら3色をいただくことで、子どもたちが自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できますように、という願いが込められているのです。
このように、旬にあった食材や季節の風物詩を味わいながら、心ゆたかに食養生を楽しんでみませんか。
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